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「生きて、必ず生きて歸る。妻のそばへ、娘の元へ」
淚を流さずにはいられない、男の絆、家族の絆。
「娘に會うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い續けた男は、なぜ自ら零戰に乘り命を落としたのか。終戰から60年目の夏、健太郞は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戶惑いつつも、1つの謎が浮かんでくる――。記憶の斷片が?う時、明らかになる眞實とは。
「俺は絶對に特攻に志願しない。妻に生きて歸ると約束したからだ」
「眞珠灣に參加するとわかっていたら、結婚はしませんでした」
「零戰はかつて無敵の戰士でしたが、今や――老兵です」
「私には妻がいます。妻のために死にたくないのです」
「私は帝國海軍の恥さらしですね」
※本書は2006年8月、太田出版より單行本として刊行されました。




